元保護猫の女の子「きなこ」ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザー・きなこさん(@9i_7a_5o)が出会ったのは、今から4年前のこと。
飼い主さんが仕事中、突然、きなこちゃんが現れたといいます。
「駅構内で仕事をしていたところ、どこからともなくやって来ました。とても人懐こく、私の足にスリスリして来たのです。とても痩せていて、体は汚れていました。さらに、目の横をマダニに噛まれたのか腫れ上がっていたのです。同僚によると、前日も、その猫が迷い込んで来たため、近所の安全な場所を探してそこに逃したとのこと。どうやらまた戻って来てしまったようです」
危険な場所だったため、一時的に事務所内で保護し、警察や保健所に問い合わせたところ、届け出がなく、野良猫であることがわかりました。
飼い主さんは、きなこちゃんとの出会いに運命と感じ、迎え入れる決断をしました。
きなこちゃんとのご縁が結ばれたのは、2020年12月24日。当時、生後推定1歳だったといいます。
このクリスマスイブの日が、ふたりにとって新しい生活の始まりとなりました。
家での新しい生活ときなこちゃんの甘えん坊な一面
きなこちゃんは家に来たその日から、新しい環境にすっかり馴染んでいました。
「きなこは、自分の家のようにくつろいでいました。私の膝上で寝たり、ふみふみしたりしてくれたのです。それは今でも変わりません。とても穏やかな子で、いたずらをすることもないため、とても助かっています」
飼い主さんにとって初めての猫との暮らしでしたが、大変だったことはなかったといいます。
「強いて言うなら、かまってもらえなかったり、気に入らないことがあってすねたりしたとき、当てつけのように壁で爪を研ぐことくらいでしょうか(笑)」
そんな姿もまた、愛らしさを感じさせてくれるのがきなこちゃんの魅力です。
今、飼い主さんがきなこちゃんに伝えたいこと
きなこちゃんは、もうすぐ5歳になります。
飼い主さんにかまってもらうことが大好きなきなこちゃん。飼い主さんが在宅で仕事をしているときも、1時間に1回は甘えてくるそうです。
「とにかく甘えん坊で、かまってちゃん。とてもおしゃべりで、よくあいさつやお話しをしてくれます。私よりしっかりしているかもしれません。夜は、寝る時間になると自らベッドに入って寝ますし、朝は起こしてくれます。とても頼もしいです」
そんなきなこちゃんに、飼い主さんが伝えたいのは感謝の気持ちです。
「『出会ってくれてありがとう』。この一言に尽きます。これからも健康に気をつけながら、ずっと仲良く一緒に歳を重ねていきたいです」
運命的な出会いから始まった生活は、きなこちゃんと飼い主さんにたくさんの幸せを届けています。これからもその幸せがずっと続きますように。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)