Infoseek 楽天

ベランダから外に出た白猫 空き地、野原、駐車場を転々として落ち着いた先は?

まいどなニュース 2025年1月19日 15時30分

2024年8月10日朝、東京のとあるお家の窓からメスの白猫さんがベランダに出てしまい、そのままお外に出ていってしまいました。

白猫さんはそのまま姿をくらましてしまい、飼い主さんは顔面蒼白で大慌て。無理に追いかければ、かえって追い詰める格好になり良くないんじゃないかとしばし呆然としましたが、冷静になって専門家に捜索依頼を出すことにしました。

移動し続けた白猫さん

専門家とは猫のあらゆる困りごとをサポートする会社「ねこから目線。」。本社は大阪ですが、ちょうどこの夏から東京にも支店ができ、飼い主さんは捜索依頼をお願いしました。様々な状況での猫の捜索を経験してきている同社のスタッフは「初動の対応の仕方で発見率が大きく変わってくる」と言い、依頼を受けた当日中にこのお家に急行。飼い主さんは白猫さんの特徴とやや臆病な性格、飛び出していった状況と付近の様子などをスタッフに説明しました。

スタッフはいったんはセオリー通りに白猫さんが現れそうな付近にカメラ、マタタビ、エサを起き、一晩様子を見ることにしました。途中で、そのカメラを確認すると、白猫さんはやはり付近をウロウロし、エサをパクパク食べている様子が映っていました。「やや臆病」という白猫さんですが、好奇心のほうが勝っているのか、それとも猫の本能が出たのか居場所を転々としていることもわかりました。

民家の庭でくつろいでいた

当初の予想よりも長期戦が余儀なくされましたが、途中に出会った三毛猫さんが、猫が通りそうな道を暗に教えてくれたりして、少しずつ白猫さんの動線が把握できるようになりました。空き地、野原、駐車場……白猫さんはあちこちを転々としていましたが、最終的にたどり着いたのが、とある民家の広いお庭。

「ここは私のお家なの」と言わんばかりに、メチャメチャくつろぐ白猫さんでしたが、ここで慌てずに餌づけ。エサをパクパク食べているところを見計らって無事に保護することができました。

心ある人たちの協力あってこそ

数日かかった捜索劇の間には台風などもあり、度々ヒヤッとする場面もありました。それでもスタッフは飼い主さんの「白猫さんを思う気持ち」と、周辺住民の情報提供や、最後に保護できた民家の方の協力があってこそ無事に保護することができたと言います。

白猫さんはすでに避妊手術を終えていましたが、けがなどがないか、念のため動物病院へ。幸い全く問題なく、そのまま元の飼い主さんの元に帰ることになりました。

お腹が空いていたのか、それとも不安だったのか、飼い主さんから大好きな「ちゅ〜る」をもらうと軽く完食。

その様子を見て「無事に戻ってきてくれ良かった」と胸をなで下ろす飼い主さんでしたが、当の白猫さんの安心しきった表情からは「やっぱり、このお家が私にとって一番落ち着く場所だニャ」と思っているようにも映りました。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

この記事の関連ニュース