「19年をとものした先住猫を亡くし、しばらく猫のいない生活を送っていました。2020年の春、ふと目にした里親募集サイトでひとつの投稿に目が留まったのです。それが、みらちゃんと出会うきっかけになりました」
そう語るのは、X(旧Twitter)ユーザー・みしゅり(@saramishura)さん。里親募集サイトの投稿には「母猫が4匹の子猫を生みました。離乳後に譲渡予定です」と書かれていました。家族と話し合い、子猫をお迎えすることを決めたといいます。
「2020年6月15日に、子猫をお迎えに行きました。すると、里親として譲渡が決まった順番に4匹の中から子猫を引き取ることになっているとのこと。私は、最後に決まった里親で、4匹のうち最後まで残っていた子猫がみらちゃんでした」
みらちゃんが見せた驚きの変化
こうして、飼い主さんは、みらちゃんをお迎えすることに。ところが、次々ときょうだい猫たちが自分のもとから離れていったためか、みらちゃんは怖がって隠れてしまいました。そのため、一緒に家へ帰るまでかなりの時間を要したといいます。
「当時、みらちゃんは、生後2カ月でした。何とか家へ帰ったあとも、ずっと震えていたのを覚えています。その様子を目にして、『家に慣れてもらえるまで時間がかかるかもしれない』と思いました」
飼い主さん家族は、みらちゃんをあまり刺激しないように心がけて「少しずつ慣れてもらおうね」と話し合ったといいます。ところが、みらちゃんの様子に変化が見られました。
「家族の心配をよそに、翌日、みらちゃんはすっかり元気に。みなにスリスリしたり、ゴロゴロとのどを鳴らしたりして甘えてくれたのです。まるで別猫のような姿に、みな、思わず笑みがこぼれたのを覚えています」
飼い主さんによると、みらちゃんは今でもとても怖がり。見知らぬ人が家に来ると、隠れて出てこなくなってしまいます。それでも、家族には甘えてくれるそうですよ。
「我が家には、みらちゃんのほかにも、同じく元保護のしゅらくん、りおらくんが暮らしています。3匹はよくくっ付いて眠るのですが、みらちゃんは先に目を覚ましても、ほかの2匹がまだ寝ているとそのまま待ってあげる優しい子です。おやつを譲ってあげることも。優しい一面をたくさん見せてくれます」
今、みらちゃんに思うこと
みらちゃんをお迎えしてから、飼い主さんの家庭ではより一層、笑顔になれる時間が増えたといいます。
「お迎え当時、子どもたちは小学生でした。みらちゃんのことを守ってあげたい存在と認識するようになって、懸命にお世話をしてくれました。とても頑張ってくれていたと思います。特に、長男はよくお世話をしていたため、みらちゃんは長男のことが大好き。長男にだけは、名前を呼ばれると返事をします」
飼い主さん家族に癒やしと幸せを与えてくれているみらちゃん。「感謝の気持ちでいっぱいです」と、飼い主さんはみらちゃんへの思いを語っています。
「しゅらくんとりおらくんも、みらちゃんのことが大好き。みらちゃんの存在に助けられていることがたくさんあります。これからも健康で、楽しい日々を過ごしてほしいです」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)