突然ですが、みなさんは「別居婚」をしたいと思いますか。ノマドマーケティング株式会社(東京都渋谷区)が実施した調査によると、既婚男女の約5人に1人が「別居婚をしてみたい」と回答したことがわかりました。では、別居婚をしてみたい理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
調査は、結婚を後悔したことがない全国の30~59歳以下の既婚男女3000人(男性1644人、女性1356人)を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。なお、回答者の年代の内訳は30代(572人)、40代(1049人)、50代(1379人)となっています。
まず、「別居婚の経験」について聞いたところ、全体では9.83%、男性は11.6%、女性は7.8%が「別居婚をしたことがある」と回答。年代別では「30代」(12.59%)が最も多く、次いで「40代」(9.63%)、「50代」(8.85%)と、年代が低くなるにつれて、別居婚を経験している人が多くなっています。
他方、「別居婚をしたことがない」と答えた2705人(男性1454人、女性1251人)に「別居婚をしてみたいと思いますか」と聞いたところ、全体では21.04%、男性は14.3%、女性では28.9%が「別居婚をしてみたいと思う」と回答。
年代別では「50代」(22.43%)、「40代」(21.84%)、「30代」(16.00%)、と、こちらは年代が高くなるにつれて、別居婚をしてみたい人が多くなっています。
「別居婚をしたくない」と答えた2136人にその理由を尋ねたところ、「一緒に生活したいから」(1107人)、「別居だと結婚する意味が感じられない」(1041人)、「寂しいから」(455人)といった回答が上位に並びました。
回答者からは、「相手のことが好きだから」(41歳男性)、「離れて暮らす理由がない」(52歳女性)、「側で支えたい」(47歳女性)といった意見が寄せられています。
一方、「別居婚をしてみたい」と答えた569人の理由としては、「ほどよい距離感で過ごせそう」(486人)、「相手の生活リズムが合わない」(170人)、「マンネリ化を防ぎたい」(105人)などが上位に挙がりました。
回答者からは、「一緒にいたくない」(43歳男性)、「一緒に生活しているとイライラすることが多い」(48歳女性)、「人の片付けをしたくない」(47歳女性)、「考え方も根本的に合わないから」(59歳女性)、「会う回数が少ない方が思いやりを維持できそう」(50歳女性)などの意見が目立ちました。
「別居婚をしてみたい理由」には辛辣なコメントが多く寄せられましたが、では、なぜ別居婚に踏み切らないのでしょうか。
この質問に対しては、「経済的な理由」(289人)、「子どもに悪影響が出そうだから」(191人)、「パートナーに否定された(されそう)」(127人)、「すれ違いが増えそうだから」(63人)といった回答が上位となりました。
回答者からは、「わんこを飼ってるので」(41歳女性)、「現実的ではない」(45歳男性)、「話し合いが面倒」(56歳女性)、「話し合うこともしたくない」(37歳女性)といった意見が寄せられました。
一方、「別居婚をしたことがある」と答えた295人にもその理由を尋ねたところ、「仕事を優先したかった」(104人)、「お互いに自由でいたかった」(94人)、「生活リズムが異なるから」(64人)、「地元に残りたかったから」(52人)といった回答が上位に挙がりました。
なお、男性は「お互いに自由でいたかったから」(67人)、女性は「仕事を優先したかったから」(38人)が最多となりました。