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エサ場の外猫の中でひと際目立つハチワレ猫 保護され譲渡会デビューするや応募が殺到 先住の犬猫が暮らす優しい家庭に迎えられた

まいどなニュース 2025年1月20日 16時30分

外猫さんたちが集うエリアにはたいてい「エサ場」と呼ばれる場所があります。外猫さんたちが飢えないようにと、猫好きの方がエサを与え続けているわけですが、関西エリアのとあるエサ場に、イケメンぶりで一際目立つ、生後半年ほどのハチワレの猫さんがいました。

後につけられた名前は「ハチ男くん」。愛想が良く活発な明るい性格ですが、猫嫌いの人の目に留まることがあれば、虐待されないとも限りません。餌やりさんから相談されたボランティアさんが保護。そして、猫にまつわる困りごとをサポートする会社「ねこから目線。」にも協力を要請し、家猫として迎え入れる里親希望者さんを探すことにしました。

「迎え入れたい」という応募が殺到

ルックスの良さもあり、「ハチ男くんを迎え入れたい」という応募が相次ぎました。1件ずつ吟味を重ねて、譲渡先を決めることにしました。

すでに先住の保護猫と保護犬を飼っており、動物好きで優しい飼い主さんがいる家庭に仮決定。正式譲渡の前に、先住猫・先住犬との相性を見るためにトライアルをスタートしました。

先住の犬猫とも仲良し

この家に迎えられたハチ男くんは、当初はドギマギと緊張気味。それまでの外での生活とはまるで違う温かいお部屋と優しい里親希望者さん。さらに初めて見る先住猫・先住犬を前にすれば当然です。

しかし、ケージから出ると、本来の明るさと活発さをいかんなく発揮。生き生きと部屋中を歩き回り、先住猫・先住犬との距離も少しずつ縮めていきました。人間に甘えるのが上手なハチ男くんですが、どうやら動物に対しても愛想よく接することができることがわかりました。

ママさんの膝の上がお気に入り

こんなハチ男くんを前に、マイペースな先住猫もまた上手に距離をとり優しく歩み寄ってくれました。そして、おっとりした性格の優しい先住犬もまた、そんなハチ男くんと先住猫の様子を穏やかに見守ります。

3匹とも、それぞれの立場を尊重し、仲良く過ごし合うという穏やかな関係を築き始めました。

1〜2週間ほど経つと、ハチ男くんは里親希望者さんにもベタベタに甘えるように。特にママさんの膝の上がお気に入りで、自らジャンプして膝の上に乗っては「ここが僕の居場所ニャンです」とばかりに、くつろぐようにもなりました。

幸せな日々へ

果たしてハチ男くんは3週間のトライアルを経て、この家に正式譲渡となりました。

この家で「ハチ丸くん」という新しい名前をもらい、安心した表情を浮かべ穏やかな毎日を過ごしているそうです。温かい家族と、仲間の先住猫・先住犬と出会えたハチ男くん改めてハチ丸くん。その幸せな日々はこれからもずっと続いていくことでしょう。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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