みなさんが考える「ひとりで過ごすことの良さ」にはどのようなことがありますか。マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が実施した「おひとりさま消費に関する調査(2024年)ひとり時間の実態・意識編」によると、「自分のペースでいられる」が最多となりました。では、好きな過ごし方にはどのような意見が寄せられたのでしょうか。
調査は、全国の20~69歳の男女2500人を対象として、2024年11月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「ひとりで自由に使える時間がある」と答えた人の割合は、平日で71%、休日は79%。年代別では、20~40代が平日で6割台、休日で7割台でした。
また、1日のうち、「ひとりで自由に使える時間」の平均は、平日で「4.2時間」、休日は「6.4時間」と休日のほうが2時間ほど多くなりました。
年代別では、平日、休日ともにひとり時間が多いのは「60代」(平日5.4時間、休日6.9時間)であるものの、平日と休日との時間差は最も少なくなっています。
次に、「ひとりで過ごすことの良さ」を教えてもらったところ、「自分のペースでいられる」(48%)が最も多く、次いで「ストレス解消になる」「自由を味わえる」(いずれも37%)、「周りの人を気にせずにいられる」「ひとりで考える時間がもてる」(いずれも32%)が続きました。
これを男女別に見ると、上位にあげられた良さは女性の割合が多く、特に「ストレス解消になる」「周りの人を気にせずにいられる」は女性のほうが11ポイント高くなりました。
また、「好きな過ごし方」について自由回答で答えてもらったところ、「家でのんびり/ゆっくり過ごしたい」が多数となり、具体的には「何もしないで過ごす」や「テレビ、映画、動画配信の視聴」「ゲーム、SNSをする」という声が目立ちました。
そのほか、外出行動では「ドライブに行く」「ソロキャンプに行く」「ひとりカラオケをする」「ひとりランチをする」などの意見も寄せられました。
最後に、「ひとりで自由に使える時間の増減意向」を聞いたところ、平日と休日いずれも「増やしたい」(87%)が9割近くを占め、特に家事や育児に時間のとられる「女性」(89%)や「40代」(90%)、「50代」(89%)、「60代」(88%)で時間を増やしたい意向が強いことがわかりました。