クリスマスに向けてLEDライトを使ったアイテムを考えているときに閃いた鏡餅。ならばクリスマスと正月の両方で使えたらいいよねという発想から生まれた、半磁器のLEDライト。開発した志成販売の企画担当者に聞いた。
これなら年間を通して楽しめる
クリスマスが近づいてくると、スーパーの店頭にはツリーやイルミネーションと一緒に鏡餅も並びはじめる。なんとも気が早いことだが、クリスマスが終わったらツリーやイルミネーションなどの飾りはすっかり片付けられて、店内は鏡餅やしめ縄などの正月飾りだけになる。それらのアイテムも、鏡開きが済んだら姿を消してしまう。
クリスマスにも正月にも飾れて、飾りを取り外したらLEDライトでほんのり明るいお部屋のオブジェとして年間を通して楽しめる。そんなアイテムが登場した。外観は確かに雪だるまにも見えるし、鏡餅のようにも見える。
「もともと、磁器でつくるクリスマスのLEDアイテムを考えていたときに、白い磁器の色目が正月飾りの鏡餅にも似ているところからアイディアが出ました」
なるほど、赤い帽子をかぶせたらクリスマスの雰囲気を醸し出す雪だるま。赤い帽子を橙(だいだい)に替えると鏡餅にもなるという、絶妙な形状だ。
「丸すぎると雪だるまにしか見えないし、平べったくすると鏡餅にしか見えなくなるので、雪だるまと鏡餅のちょうど中間のフォルムにしています」
素材は半磁器で、釉薬を施していないため光が透けやすいという。
「薄くしすぎると商品を輸送する際に割れやすくなるので、薄すぎず厚すぎずというところで調整しています」
実際に購入した人からの評判も良く、「クリスマスからお正月を過ぎても、雪だるまとして飾れる。冬アイテムとして長い期間使えるのはうれしい」「デザインがどのジャンルの部屋にもハマるテイストですね」などの声が寄せられているという。
「クリスマスもお正月飾りも、期間が1週間ぐらいしかありません。それは企画する私どもからすると寂しかったのです。クリスマスとお正月の両方に使用できるのはもちろん、橙や帽子を外せばシーズン以外でもお使いいただけます」
今後さらに改良を検討しているといい、併せて既存のLEDキャンドルで新しい展開も予定しているそうだ。
ふだんはお部屋のオブジェ、クリスマスには赤い帽子をかぶせてイルミネーション、正月には橙をのせて鏡餅に。シンプルな形状だが、年間を通して活躍してくれるアイテムだ。
(まいどなニュース特約・平藤 清刀)