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新幹線に乗ったら、あぜん!座席や荷物のこんな使い方はアリ?【2024年…新幹線の疑問・裏技】

まいどなニュース 2024年12月26日 7時30分

年末年始、大混雑の新幹線。外国人観光客の利用も増えて予約困難な状況が続いています。早期予約などスケジュールを工夫して、うまく利用したいものですね。「こんなんアリ!?」反響のあった記事を紹介します。

新幹線の特大荷物スペース予約したのに…

東海道、山陽、九州、西九州新幹線の一部指定席車両の後部にある「特大荷物スペース」。最後尾の座席とセットで販売されており、事前予約するだけで大型スーツケースなどの置き場が確保できる便利なサービス。別料金は不要です。しかし、知ってか知らずか、予約なしで普通サイズの荷物を勝手に置く人が後をたたないようです。

JR東海の担当者に話を聞くと「持ち主不明の荷物があった場合には、お手を触れることなく、乗務員までお知らせください」とのこと。外国人観光客への周知は?

「外国人のお客様に向けては、東海道新幹線の荷物ルールにおける全体像が分かるような案内が必要との考えから、車内の荷物置場を紹介する床貼シートをのぞみ停車駅に展開したり、ポスターにて周知を行っております。車内では、荷物棚をご利用の際の落下防止の注意喚起や、予約をせずに特大荷物スペースやコーナーはご利用になれないことについて、日本語と英語で放送を行っております。特大荷物スペースや特大荷物コーナー現地においては、案内表記に加え、QRコードで4言語(日英中韓)対応の案内サイトへの誘導を行っております」(JR東海担当者)

では、特大サイズの荷物を事前予約なしで持ち込んだ場合、車内ではどう対処しているのでしょうか。「他のお客様のご迷惑となることがないよう、車内において乗務員が指定した箇所に荷物を収納いただくようご案内しております。なおこの場合には手数料(税込み1000円)をいただきます」(JR東海担当者)

混雑する新幹線…親子連れから「その席を譲ってください」

新幹線に乗車していて、見ず知らずの親子連れから「その席を譲ってくれませんか」と頼まれたら、どう対応するのがベストなのか判断に迷う。自由席に座っているときと指定席に座っているときとでは、対応の仕方に少し違いがあるようだ。JR西日本に聞いた。

そもそも自由席券は、席に座れることを保証しない。座席を指定しないので、指定席特急料金から座席指定料金の相当額を減額して、安価な価格設定をしている。だから着席は先着順だし、座らないという選択もできる。座って乗車しても立って乗車しても、客の自由なのだ。つまり、いったん着席したら下車するまで座っていなければならないことはなく、譲っても差し支えない。

ところが、指定席券を乗車後に「譲ってください」と頼まれたら、どう対応するべきだろうか。JRでは原則として、1歳未満の「乳児」と1歳以上6歳未満の「幼児」は、乗車料金と特急料金は不要。切符は親の分しかもっていないのに、6歳未満の子供を座らせる場合は、小児の運賃と指定席料金が必要になるという。

「指定席に限らず基本的に切符は購入いただいたお客様(代理購入可能)と運送契約を締結するため、譲渡は認めていません」とのこと。自分で判断せず、乗務員に声をかけるのがベストな選択のようだ。

新幹線「1人で2席分買ってゆったり座る」はアウト?

疲れている時など、新幹線での移動の際に隣の分まで切符を買って、ゆったりと座りたいと考えることもあるだろう。はたして、「1人で2席分の切符を買う」ことはできるのか。JR東海、JR九州、JR西日本に聞いた。

JR東海では「1人2座席の予約は承っておりません。また、例外の取り扱いもございません」とのこと。JR九州も同じく「おひとりで同一列車の座席を2席購入することはできません」との回答。JR西日本は、「旅客営業規則第147条第5項により、1人1枚=1席とさせていただいております。2席占有できる例外はございません」とのことだった。

旅客営業規則とは、JRグループの旅客鉄道会社が旅客との運送契約に適用する条件を定めた運送約款のこと。略して「旅規」とも呼ばれる。その第147条に、乗車券の使用条件が規定されており、第5項に1人1席が謳われているのだ。指定席券を2枚買っても、どちらか1枚しか使えないことが明記されている。

新幹線に予約できる個室があるって知ってた!?

「東京⇄大阪の新幹線って1500円払ったら個室使えるの知らなかった」というXへの投稿が話題に。JR東海広報室に聞くと「個室スペースは『ビジネスブース』というものです。最新車両であるN700Sの7・8号車間デッキ部に導入しており、7号車『S Work車両』をご利用のお客様のみ、当日予約にてお使いいただけます。N700S限定ということで、新幹線の全列車に設置されているわけではありません」とのこと。

ちなみに『S Work車両』とは、2021年10月から設置されている車両で、『のぞみ』の7号車を、モバイル端末等を気兼ねなく使用して仕事を進めたい乗客向けに設定したもの。車内で仕事に集中したいビジネスパーソン向けの環境を提供しているといいます。

個室『ビジネスブース』の利用人数は2名まで。室内にはテーブル、ハイチェア、コンセントを整備しているだけでなく、接続時間に制限のない『S Wi-Fi for Biz』も利用できる。利用時間は10~60分で、10分単位で選択できるようになっており、利用時間に応じて料金が決まる。支払いはクレジットカードが必要。予約1回あたり、利用時間の上限は60分。予約方法は公式サイトで確認を。

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