Infoseek 楽天

「連れて帰れば一緒に暮らすしかない」と決めた覚悟 まもなく妻となるパートナーと保護した、手のひらに乗るほど小さな命 2匹が教えてくれた絆のかたち

まいどなニュース 2025年1月19日 16時2分

2022年4月、X(旧Twitter)ユーザー・たもちゃんずさん(@Tamochansinf)は、姉弟の保護猫をお迎えしました。

男の子の「たけし」ちゃんと、女の子の「もろこし」ちゃんです。当時、ふたりは生後推定2週間ほどのミルク飲みの子猫でした。

飼い主さんにとって、初めてとなる猫との暮らしが始まったのです。

工場近くでの偶然の出会い

飼い主さんは、当時、のちの妻となるパートナーと一緒に暮らし始めたところでした。ある日、そばにある工場付近のゴミ捨て場で生後間もない2匹の子猫を発見したといいます。

「迷わず、保護しました。ちょうど、どうぶつと暮らすことができる物件に住んでいたのです」

飼い主さんは、それまで猫と暮らした経験はありませんでした。さらに、ふたりとの出会いはあまりに突然だったため、当然ながら子猫に必要なものなど何も無い状態からお迎えすることになったのです。

「妻は『どうしよう』と悩んでいましたが、私は『連れて帰れば一緒に暮らすしかない』と覚悟を決めて、ふたりを迎え入れることにしました。たけしともろこしと命名しましたが、普段は、たーちゃん、もーちゃんと呼んでいます」

お迎え当時、たけしちゃんともろこしちゃんは、手のひらに乗るほどの小ささでした。

「ケージが無かったため、段ボールの中にタオルを敷いて寝かせました。ミルクは3時間ごと、排泄もさせなくてはいけない。すべて初めての経験で、妻と一緒に手探りでお世話をしました」

当時を振り返ったとき、飼い主さんには忘れられないことがあるといいます。

「たけしちゃんともろこしちゃんを迎えて数日後、妻とフォトウエディングを撮る予定がありました。ふたりにとって記念となる日だったのですが、頭の中は、たけしちゃんともろこしちゃんのミルクやトイレのことが気がかりで頭がいっぱいに…。義母の助けで乗り切れたものの、今思うと申し訳ないことをしたと感じています」

一方で、ふたりの成長を目にすることは何よりの喜びになりました。

「最初は300グラムしかなかった体重が順調に増え、自分でお皿からごはんを食べられるようになったときは感動しました。妻のあとをシッポを振りながら付いて回る姿もかわいらしくてたまらなかったです」

1年が経つころ、ふたりはたくましく成長し、部屋中を駆け回るほど元気になりました。そして、家族に転機が訪れます。

「たけしちゃんともろこしちゃんが成長するにつれて、当時暮らしていた住まいが手狭になってきました。そのため、ふたりが快適に暮らせる家を建てることに。今では、旧居より広くなったおうちでのびのびと走り回っています」

きょうだいそれぞれの持ち味も明らかに

飼い主さんによると、たけしちゃんは甘えん坊でとてもやんちゃなのだとか。

「背中に飛びかかってきたり、テーブルの上のものを落としたり、カーテンをよじ登ったりして家をボロボロにしてます(笑)。新居に移ってからはエアコンの上にまで上るように。妻が何度も対策を講じるのですが、ことごとく突破されています」

一方、もろこしちゃんは、おとなしく面倒見の良い子です。

「たけしちゃんがイタズラをしているのを遠くで見守り、毛づくろいをしてあげています。今年7月、私たち夫婦の間に娘が生まると、もろこしちゃんは娘のことをよく気にかけてくれるようになりました」

たけしちゃんともろこしちゃんは、飼い主さん家族にとってなくてはならない存在になっていきました。

たけしちゃんともろこしちゃんへ、これからも一緒に

飼い主さんは、これまでを振り返り、たけしちゃんともろこしちゃんとの未来についてこう語ってくれました。

「これから娘が成長していくなかで、たけしちゃんともろこしちゃんと一緒に遊びながら、仲良く元気に過ごしてくれるといいなと思っています」

偶然の出会いは、飼い主さん家族にたくさんの笑顔をもたらす幸せにつながりました。これからも家族との絆を深めながら、にぎやかで笑顔の絶えない日々を過ごすことでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

この記事の関連ニュース