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「鍵をかけていたはずの窓が…」お迎え初日に思わぬ“脱走ハプニング” 名前を呼びながら必死の追跡!2匹との再会が絆を深めた

まいどなニュース 2025年1月24日 16時0分

2020年4月27日、2匹の元保護猫きょうだいが新たな猫生を歩み始めました。

ふたりを保護したのは、X(旧Twitter)ユーザー・にゃーちゃん&おにいちゃんさん(@nyaa_oniichan)です。

当時、にゃーちゃん(正式名:にゃん太)、おにいちゃん(正式名:オニキス)は、推定1歳ほど。無事に迎え入れるまでには、紆余曲折があったといいます。

ふたりと飼い主さんが、初めて会ったのは2019年の冬でした。

その日からにゃーちゃんの姿を探すのが日課に。いつも一緒にいるそっくりの猫を「おにいちゃん」と呼ぶようになったといいます。

「にゃーちゃんは、私の姿を見つけると毎日そばに来てくれるようになり、どんどん仲良くなりました。当時は、寝ても覚めてもにゃーちゃんたちのことばかり考えていたことを覚えています。でも、私は実家暮らしで、家族みな動物と暮らした経験がなかったため、にゃーちゃんを連れて帰るのは難しいと思っていたのです」

しかし、2020年4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令。それを機に、飼い主さんはふたりを家族として迎え入れることを決めたといいます。

「次、ふたりに会えたとき、絶対に保護すると心に誓いました」

保護後に起きたハプニング

その後、飼い主さんはにゃーちゃんとおにいちゃんを保護することができました。

保護当時、ふたりは推定1歳ほど。ようやくふたりと新たな暮らしを始めました矢先、あるハプニングが起きたといいます。

「鍵をかけていたはずの窓が少し開いていたのです。よく見ると、古い網戸が破れていました。お迎えしてから1日も経たないうちに、ふたりが脱走してしまったのです」

飼い主さんは懸命にふたりのあとを追いました。あちこち探し回るなか、何と、おにいちゃんが自ら帰宅。翌日には、にゃーちゃんが住宅地にいるところを発見したのです。

「名前を呼びながら探し回っていたところ、立ち止まってこちらを見る猫がいることに気づきました。よく見ると、にゃーちゃんだったのです。そして、優しく声をかけると、初めて会ったときのようにそばにやって来てスリスリしてくれました。無事に保護することができてホッとし、帰宅後は、すぐに再発防止に努めました」

思いがけないふたりの脱走ハプニングは、こうして無事に終焉しました。そして、飼い主さんにとってひとつの教訓として心に刻まれ、少しずつ猫と暮らす環境を整えるきっかけにもなったようです。

個性あふれる兄弟と過ごすにぎやかな日々

飼い主さんによると、にゃーちゃんはマイペースでおねだり上手な甘えん坊。感情豊かな仕草や行動を見ていると心が癒やされるように感じるそうです。

「撫でてほしいところがあると、私の腕をぐっとその場所に引き寄せるのです。また、帰宅が遅くなると怒ったような顔つきをしながら鳴いたり、不安げな表情を浮かべながらか細い声で『ニャーン』と鳴いたり……。喜怒哀楽がとても豊かです」

一方、おにいちゃんは、甘えん坊で慎重派。新しい物事に対しては消極的な態度を見せますが、いざというときには肝がすわった行動を見せるそうです。

「膝や肩、背中に乗ってくるのがマイブームのようで、最近はすきあらば飛び乗ろうとします(笑)。新しい物事に接すると、にゃーちゃんの反応や行動を確認してから、自分もチャレンジするようです」

きょうだいとはいえ、それぞれに特徴があるふたりとの暮らしは、飼い主さんの日常に活気をもたらしてます。

今、飼い主さんがふたりに伝えたいこと

にゃーちゃんとおにいちゃんは、現在、5歳(取材時)になりました。

飼い主さんのXでは、ふたりが日々、のびのびと暮らす姿をとらえたショットをたくさん見ることができます。ともに歩んだ月日を振り返り、飼い主さんはこう語ってくれました。

「『にゃーちゃん、おにいちゃん、家に来てくれてありがとう。ふたりがそばにいてくれて毎日、とても幸せです。ママはちゃんとお返しができているかな。我が家に来て良かったと思ってもらえるように、ふたりがこれからもずっと元気で幸せに過ごすことができるよう尽くしていくからね」

これからも「猫ファーストな毎日を過ごしたい」とも語る飼い主さん。これからさらに家族の絆は深まっていくことでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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