2022年8月、ポッケちゃんとニケちゃんは、X(旧Twitter)ユーザー・ポッケとニケさん(@minipokke)のもとで新たな生活を始めました。
当時、生後2カ月から3カ月ほどの幼いふたりは、飼い主さんの心をつかんだのです。
保護猫施設での運命の出会い
2021年12月、X(旧Twitter)ユーザーのポッケとニケさん(@minipokke)は、11年の月日をともにした先代猫虹の橋へ見送りました。しばらくは気持ちの整理がつかないまま、淡々とした日々を送っていたといいます。
ようやく心が落ち着いてきたころ、再び、猫と暮らしたいという思いに駆られ、保護猫施設を訪れることに。「個性的な子か、三毛猫に会えたらお迎えしよう」と思っていた飼い主さんは、施設で、2匹の猫に目が留まります。
それが、のちに家族となる茶白の男の子「ポッケ」ちゃんと、三毛猫の女の子「ニケ」ちゃんでした。
「ポッケちゃんには、すぐ目を奪われました。元気いっぱい走り回り、私のロングスカートに入ってきたり、初対面なのに指をペロペロ舐めたり……。とにかくユニークでおもしろい子でした」
一方、ニケちゃんは施設で唯一の三毛猫だったといいます。
「とても美しい子で、一瞬、我が家にお迎えするのは恐れ多いと感じました。すっかり魅了されて、お迎えすることを決めたのです」
当初、飼い主さんは1匹だけお迎えするつもりでした。ところが、ポッケちゃんのことが気になってたまらなくなったといいます。
「今、この子をお迎えしないとこれからずっと気になったままになるだろうと思いました」
こうして、ポッケちゃんとニケちゃんは、飼い主さん家族の一員として迎えられたのです。
元気いっぱいのふたりと過ごすにぎやかな日々
当初、飼い主さんはふたりの相性について心配をしたといいます。
「私の心配は杞憂に終わりました。ふたりはすぐに追いかけっこをしたり、じゃれ合ったり、一緒に添い寝をしたりするようになったのです。本当のきょうだいのように仲良くなりました」
一方、パワフルなふたりに圧倒されることも……!
「夜中に追いかけっこが始まって、眠れない日もありました。それも今では懐かしい思い出です」
ふたりは、優しい飼い主さんに見守られながらすくすくと成長していきました。
飼い主さんによると、ふたりはとても対照的な性格なのだとか。そのギャップが飼い主さんを魅了しているようです。
「ポッケちゃんは、活発で超マイペースな性格。いつもおなかを見せて爆睡していて、少し触れるくらいでは目を覚ましません。猫じゃらしなどで遊ぼうよと誘っても、やる気になるまで時間がかかります。そのあいだに、ニケちゃんが遊びはじめて、すねてしまうことも。そんなポッケちゃんが愛おしくてたまりません」
一方、ニケちゃんはまさに“お嬢様”のような子だといいます。
「ニケちゃんは、褒められるのが大好き。褒めてほしいときは大きな声で鳴いてアピールします。叱られるのから逃れるため、ポッケちゃんに罪をなすりつけることも(笑)。とても面倒がよい一面もあり、ポッケちゃんのお世話をしてくれる優しい子です」
そんなふたりと過ごす日々は、笑顔と癒やしにあふれています。
今、飼い主さんが伝えたいこと
ポッケちゃんとニケちゃんは、今年ともに2歳になりました。
飼い主さんは、先代の猫との別れを経験したからこそ、ふたりの健康と長生きを何よりも願っています。
「ポッケちゃんとニケちゃんには、ずっと健康でいてほしい。『体調が悪かったらすぐに教えてね』と声をかけています。言葉でコミュニケーションをとれないぶん、健康管理を怠らないようにしなければと。日々の暮らしぶりを見守り、変化にすぐ気づくことができるよう心がけています」
「1日でも長く、この平和で楽しい日々が続くように」と願う飼い主さん。これまでともに過ごした時間に思いを馳せながら、次のように語ってくれました。
「ポッケちゃんとニケちゃんが幸せを感じられるように、これからも精一杯お世話をしていきたいです」
ポッケちゃんとニケちゃんは、飼い主さんの心に再び、明かりを灯してくれました。先住猫ちゃんもきっと、家族みなのことを見守ってくれているに違いありません。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)