公民連携推進機構は、京都府城陽市など全国7市町と人気コスプレイヤーがコラボした名所の写真を、「デジタル住民NFTアンバサダーカード」として、複製できないデジタル資産「NFT」でインターネット販売している。購入した若者に各市町を訪問してもらい、関係人口を増やすのが狙い。
2024年12月に発売した城陽市のカードは6種類で各100枚。「えなこ」さんら人気コスプレイヤー3人が、裁縫の神をまつる衣縫(いぬい)神社(水主神社、同市水主)やその近くの茶園でそれぞれ撮影した写真。パソコン画面で見る大きさの「4K」が1万円、スマートフォンなどで見る大きさの「M」が5千円。収益の半分は企業版ふるさと納税で各自治体に寄付する、としている。
カード購入者は法律上の住民にはなれないが、市町に応援者として関わる関係人口となる。城陽市のカードを購入した人には、市内のロゴスランドで宿泊する際、割安な市民料金が適用される特典が付く。
京都府内からの参加は城陽市のみ。7市町はほかに、和歌山県那智勝浦町、奈良県宇陀市などで、NFTマーケットプレイス「HEXA(ヘキサ)」で順次販売している。
城陽市は「アニメの聖地巡礼のように、若者に城陽に訪れてもらい、移住のきっかけになれば」(政策企画課)と話している。
(まいどなニュース/京都新聞)