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牡蠣キムチを食べていたらガリッ→歯が欠けて真珠が出てきた! 8年前にはアサリからも…遭遇する確率は【研究所に聞いた】

まいどなニュース 2025年1月21日 6時50分

市販の「生牡蠣キムチ」を食べていたら…ガリッ!そんな音とともに歯が欠け、真珠が出てきた男性の体験談が、SNS上で注目を集めている。実は男性、8年前にはアサリからも真珠を見つけたという驚くべき経験を持つ。どれくらいの確率で遭遇できるのだろうか。

東京都在住のX名・きのこさん(dokukinoko774)。生牡蠣キムチは東京都台東区の上野で購入。「商品名は伏せますが、街のキムチ屋や少しお高いスーパーに冬季限定で売っています」と説明する。

牡蠣から真珠を見つけたのは、1月上旬。ご飯に乗せて生牡蠣キムチを食べていると、BB弾ほどの大きさの白い球体が出てきた。牡蠣は、殻から剥きとられ、唐辛子で揉まれるなど複数の加工を経ている。にもかかわらず、身にくっ付いていたという奇跡だった。

男性によると、欠けていたのは左下奥の親知らず。歯医者に行くと「抜くしかないですね」と言われたそう。「真珠で歯が欠けなければ素直に喜べたかな。欠けた歯と一緒に歯医者さんに見せびらかした後、家に飾っています」と話す。

ちなみに、2017年にはアサリからも真珠を見つけている。サイズは生牡蠣のものより気持ち小さめで、白さが際立っていた。

真珠と遭遇できる確率は?

東京都にある真珠専門の研究機関「真珠科学研究所」によると、全ての貝は、理論的に真珠を作る能力を持っているという。貝の身の一番外側にある組織を外套膜と言い、貝殻を作る役目をしている。何らかの原因で外套膜内部にこの細胞が入り込み、体の中に貝殻を作ってしまったのが、真珠の正体だという。

「定義上では、貝の体内で作られた貝殻と等質ものであり、その構造が”真珠層構造”であることが真珠とされます」と担当者。ピンク貝から取れる真珠は「コンクパール」、ハマグリから取れるのは「クラムパール」と呼ばれるなど、希少価値の高い真珠もあるという。

では、今回のような真珠と遭遇できる確率はどれくらいなのだろう? 2023年12月に月兎舎から出版された「図書室で真珠採り」には、「明治のころの話として、1万個の貝を剥くと、25匁( 3.75 gグラム)の真珠が取れればよし~」との記述があるという。

牡蠣とアサリの2種類の真珠に遭遇したことについては、「珍しいことだと思われます。貝を食べている時に真珠が出てきたという話は、何回か耳にしたほどです」とした。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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