「この書き初めちょっとおもろいな」
京都大学の自治寮、“熊野寮”のX(旧Twitter)アカウント・熊野寮広報局(@kuma_d_fes)が、寮内で行われた新年の“書き初め”の写真を公開。参加した京大生の独特なセンスに注目が集まりました。
京大生のワードセンスに反響
当アカウントの「中の人」によると、書き初めは寮内の毎年の恒例行事とのこと。基本的に寮生が参加していますが、それ以外の参加者もいて、書き初めの数は100~200枚にも及ぶそうです。
そんななか、今回公開された書き初めがこちら。
本来、書き初めとは、新しい年を祝う目的で、一年の抱負や目標、縁起の良い言葉などを書くのが一般的です。ところが、この書き初めの言葉は、なぜか「改行ミス」。
しかも、“ス”の文字が2行目に書かれていて、まさにパソコンなどで文章を入力している時に、改行のポイントを間違えてしまったかのよう。書き手の独特なセンスに、Xのリプ欄にも多くのコメントが寄せられました。
「発想がすごい」
「めちゃくちゃ練られててセンスが凄いですね」
「セルの幅で調整したエクセルみたいだな、オイ!」
「ミスと言いながら計画性を感じる」
――「改行ミス」と書いたのは寮生の方ですか?
熊野寮広報局:実は誰が書いたのか分かっていません。大体は、誰がどの書き初めを書いたのか把握してはいるのですが、これは――。
――他に面白いと思った書き初めはありましたか?
熊野寮広報局:めっちゃ上手な「鳥獣戯画」描いてる人いました。
他には、脳みそコンピュータの奴がいたのか、文字化けの書き初めがありました。あとは、「生まれてすみません」というのも20枚くらいあって、自意識過剰がたくさんいるなぁ…と思いました。
新年会も独特なセンス
京大生たちの独自のセンスが光る書き初めを公開した熊野寮広報局。
別のポストにて、寮内で行われた“新年会”の模様も公開しています。こちらも寮の恒例行事であり、今回はテスト勉強の都合で参加者は少なめだったものの、それでも40~50人くらいの方が参加したそうです。
当広報局の中の人が自作したという「エキセントリック神社」(寮になぜかある神棚と賽銭箱をメインに、寮にある機関紙[新聞]で作った紙垂や人形やくまのぬいぐるみなどをテキトーに持ってきて作ったとのこと)。
“清水寺のアレ”を模した「去年の漢字発表」(“鳥”になったそうです。理由は不明)。
寮生たちが作成した「オリジナル百人一首」(五・七・五・七・七などのルールを無視した文言が大半で、内容は寮生活あるあるとかがメインだったとのこと)。
投稿された写真には、個性的なレクリエーションの数々が写っています。
他にも、餅つきや昔遊びをしたり、自治みくじを皆で引いたり、雑煮やちらし寿司、筑前煮、わらび餅などを皆で作って食べたりなどして、とても盛り上がったとのことです。
書き初めと同様、新年会も京大生らしい独特な発想力とパワーに溢れた、楽しいイベントになったようですね。
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京都大学熊野寮は、1965年に設立された学生寮。
学生たちが自ら管理を行う自治寮として運営しており、広報局の中の人によると、「新年会のような楽しいイベントも自分たちで企画することができる」とのことです。
「いま頑張っている受験生の皆さん、今年の春も入寮選考をやっていますので、京大に合格して熊野寮に入りましょう」(熊野寮広報局)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))