30年前の1995年1月17日に発生し兵庫県を中心とした一帯に甚大な被害を与えた阪神・淡路大震災。
今、SNS上では当時の被災地の模様を8ミリビデオでおさめた動画が大きな注目を集めている。
「1995年1月17日、僕は中学が臨時休校になったので8ミリビデオを持って自転車で大阪から神戸に向かいました。少しずつあげていこうかと思います」
件の映像を紹介したのはB1G-BLUEさん(@B1G_BLUE)。
当時住んでいた大阪から神戸市東灘区まで自転車で走り、被災地の各所を撮影したというB1G-BLUEさん。横倒しになってしまった阪神高速や転落した車両、行き交う消防車など、さまざまなショッキングな光景が映る映像についてお話を聞いた。
--震災当時のお住まいは?
B1G-BLUE:大阪市港区に住んでいました。地震発生時は目が覚めましたが被害はなく、また寝て、学校の時間に起きてニュースを見て驚きました。
--被災地に向かい撮影された経緯は?
B1G-BLUE:中学校には登校したんですが先生に臨時休校だと言われ、家に引き返しました。父の影響で8ミリビデオカメラで撮影することには慣れており、マウンテンバイクでの遠出も普段からしていたので神戸まで行こうと決めました。
--実際にご覧になった被災地は…
B1G-BLUE:国道43号線で大阪から神戸に向かったので、徐々に被害が酷くなっていきました。高速が横倒しになった箇所…深江本町あたりでバッテリーが少なくなったこと、夕方までに帰宅する必要もあり、そこで引き返しました。
--大きな反響がありました。
B1G-BLUE:毎年1月になるとこの動画の公開のことを考えていましたが、無謀な中学生の野次馬行為に対する批判や、被災者の方のフラッシュバックの可能性もあり躊躇っていました。「落ちないバス」なら広く周知されていると思い、短時間だけ投稿しました。震災の記憶を後世に伝えることがプラスになるなら公開する価値もあると思いました。僕は大阪生まれですが、どこかオシャレで異国情緒のある神戸が大好きでよく遊びに行っておりました。復興を遂げた神戸の街の更なる発展を期待しております。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「めっちゃ地元で中3だったけど、唖然としてたし野次馬も多かったのを思い出しました。当日に大阪の中学生さんも来られてたとは恐れ入りました。もっと見たいと思うので出していただけたら嬉しいです」
「これNHKとか然るべきところにアーカイブとして提供する方がいいんちゃうか?」
「中学生がすごい行動力でしたね!!お友達と行ったのですか?ご家族心配なさったでしょうに。大阪と神戸では全く被害が違ったそうですね。今となってはすごく貴重な記録」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。あの時、読者のみなさんはどんな思いで震災に接していただろうか。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)