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フリマアプリで購入したヘルメットが偽物だった…正規品と比較すると一目瞭然「命を守るための物にまで…」バイカーたちから怒りの声

まいどなニュース 2025年1月28日 6時55分

フリマアプリでオートバイ用ヘルメットの偽物が出回っているという情報が、ネット上で話題になっています。

情報を公開したのは、ツーリングが趣味だというAさん(匿名希望)。自身が購入してしまった偽造品と正規品をX(旧Twitter)にて紹介、比較しました。

欲しかったヘルメットを安価で購入。ところが…

バイクに乗る時に使うヘルメットを新調したいと考えたAさん。

バイク用品店で商品の試着などを行い、デザインや色合いを含めて検討した結果、株式会社SHOEIの販売する「Z-8オリガミ」というタイプのフルフェイスヘルメットを購入することにしました。

「定価が税込74800円と比較的高額だったため、安く購入できないか各店舗を回ってセール品を探したり、ネットで調べたりしていたところ、フリマアプリで58000円で販売されている商品を発見しました」(Aさん)

商品紹介欄では、ヘルメットは「新品購入後、保管していた」ものだと説明され、未使用に近い状態とのこと。

出品者は個人の方で、フリマアプリ上の本人確認が済んでおらず、購入者からの五つ星評価もついていなかったといいます。

しかし、商品の写真を見ても特に問題はなさそうだったことや、調べても同製品の偽造品が出回っているという情報が見当たらなかったことから、Aさんは購入を決意。値引き交渉の結果、55000円で購入することになりました。

ところが――。

届いた商品に、Aさんは違和感を覚えます。

先述の通り、Aさんは前もってバイク用品店を巡り、商品の実物を確認・試着していました。それと比べ、購入した商品は、「模様が派手」「後頭部のラメの粒子が大きく雑」「空気取り入れ口の動きが固い」「内装のクッションが少ない」などの違和感があったといいます。

Aさんは再びバイク用品店に行き、本物と見比べたところ、送られてきた商品は偽物と判明。

そこで、同フリマアプリで同じヘルメットを出品している方に連絡を取ることにしました。

「その方も個人ですが、本人確認が済んでおり、五つ星評価も高く、高評価のコメントが多数ついている方でした」(Aさん)

当初は、この人から購入しようと考えていたAさん。しかし、お互いの都合から、手に入れるまでに時間がかかってしまうため、それより早く安価で購入できる先の出品者の方を選んでしまったのでした。

「この方とは、とある場所で直接取引を行いました。実際に偽物と見比べながら、本物に間違いないことを確認した後、購入に至りました」(Aさん)

両者のヘルメットを比較すると、改めて偽物と本物とでは大きな違いがあることが分かりました。

さらに偽物には、SGマーク(消費者に向けて安全な製品であると証明するためのマーク)や後頭部にある注意書きの日本語がおかしかったり、第三者検査(Inspector)シールがない、といった特徴も見受けられました。

偽物に騙されてしまわないように気をつけるべきことは?

偽物と正規品との比較写真をXに公開したAさん。

「こんなパチモンあるなんて初めて知りました…」
「こうやって並べたら違い解るけど、単体だと気づけるかどうか…」
「ヘルメットの偽物なんてほんとヤバいな」
「命を守る為に大切な物の偽物を作るとか許せませんよね」
「ちゃんとお店から買おう」

ポストのリプ欄には、バイク愛好家からの怒りの声が、多数寄せられています。

なお、Aさんはその後、出品者やフリマアプリの事務局に確認のうえ、偽造品を相手に返送。いま(2025年1月現在)は、返金手続きの対応中とのこと。

無事、商品が偽物であることに気づき、事後対応もしてもらえたAさん。

しかし、場合によっては偽物と気づかずに使用してしまったり、返品ができないなどのトラブルになってしまったりといった事態に陥ってしまう可能性も否定はできません。

では、そのようなリスクを下げるため、フリマアプリを使ううえで、どのような点に注意したらよいのでしょうか?

Aさんに今回の件も踏まえて、大事だと思うポイントについておうかがいしました。

Aさんは以下の点に注意すべきだといいます。

・出品者が本人確認済であること
・購入者からの高評価や良いコメントが多いこと
・リクエストすれば写真を即追加してくれること
・自身が正規の内容物や、正規品の特徴をよく把握しておくこと
・納得するまで「商品受け取り完了ボタン」を絶対に押さないこと
・途中違和感を感じたらその人から購入しないこと
・本人確認未、評価なしからは極力買わないこと
・偽物が出回っている可能性を考え、事前に偽物の特徴を調べたり、返金手続きなどのやり方を学び、備えておくこと
・警察は相手の悪意を立証できないことから、捜査してくれない可能性が高いので、自己防衛に努めること

  ◇  ◇

「お店で実物を見て買うのがいちばん安全です」

と、Aさんは話します。そのうえで、フリマアプリやネットショップ等の利用を検討されている方に対し、このようなメッセージも。

「(ネット上で)欲しかった限定カラーや廃盤品・高額商品が割引価格で売られていたり、『新品未使用』『購入後、そのまま保管していた』などと書かれていたりしても、すぐに飛びつくのではなく、一度立ち止まってこの“ニセモノ事件”を思い出してほしい」

事前にしっかり調べて、納得したうえで購入することが大切。ヘルメットのように、命を守るためのアイテムであればなおさらですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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