元保護猫の姉妹「チョモ」ちゃんと「タンモ」ちゃん。ふたりは血の繋がった姉妹で、2020年10月に飼い主・X(ツイッター)ユーザーねこねこ空港さん(@nekoneko747)の家族に加わりました。
飼い主さんは当時、2匹の猫と暮らしていました。ところが、そのうちの1匹が虹の橋へ。残った猫が寂しそうに見えたため、新しい保護猫を迎えることを考え始めたといいます。
譲渡会で出会った姉妹の子猫との出会い
飼い主さんは、保護猫の譲渡会に関するサイトを見ているとき、チョモちゃんの写真に目が留まりました。早速会いに行くと、チョモちゃんはきょうだいのタンモちゃんとぴったりくっ付いていたといいます。
「初めて譲渡会に参加したふたりは、不安そうな表情を浮かべて身を寄せて固まっていました。それを見て、姉妹を離れ離れにすることはできないと思ったのです。ふたり一緒にお迎えすることを決めました」
当時、生後推定2カ月だったチョモちゃんとタンモちゃん。素敵なお名前は、保護主さんがふたりのことを「長毛の三毛猫」「短毛の三毛猫」と識別していたことに由来しているそうです。
「正式譲渡まで2週間あったので10セット以上、名前の候補を考えたのですがどれもしっくり来ず……。そこで、長毛の子をチョモ、短毛の子をタンモと呼ぶことにしました。見た目にもわかりやすく、姉妹であることを覚えてもらいやすい名前にすることができてとても気に入っています」
こうして、チョモちゃんとタンモちゃんは新たな猫生を歩み始めました。
初めての子猫との暮らし、先住猫の反応は
お迎え後、先住猫の「リリン」ちゃんは、ふたりを目にしてびっくり。威嚇し始めたため、しばらくの間、それぞれ別室で過ごしてもらったといいます。
「リリンは、当時14歳のシニア猫だったため、負担をかけることになったのではないかと心配に……。幸い、少しずつ打ち解けて、1カ月ほど経つころには仲良くなりました」
飼い主さんにとって、小さな子猫と暮らすのは初めての経験だったといいます。
「先住猫たちは、大きくなってからお迎えしました。子猫の成長を見守ることができたのはとてもうれしかったです」
先住猫や飼い主さん家族に見守られながら、チョモちゃんとタンモちゃんはすくすくと成長しました。
譲渡会で母猫に誓ったこと
チョモちゃんとタンモちゃんは、現在4歳を迎えました。
「チョモは、元気で活発に行動するアウトドア派。一方、タンモは、怖がりさんでよく寝るインドア派です。ずっと一緒に育ってきた姉妹ですが、性格は、正反対になりました」
チョモちゃんとタンモちゃんへの思いについて、飼い主さんは次のように語ってくれました。
「チョモとタンモは、とある家のベランダに住み着いて、母猫と一緒に保護されました。今、母猫はその家に迎えられ幸せに暮らしています。ふたりを迎えるとき、母猫に『ふたりに一生、安全で温かい寝床とごはんに困らない生活を提供します』と誓ったのです」
飼い主さんは外で暮らしている猫たちがひとりでも多く温かい家に迎えられることを願っています。
「これから猫をお迎えしようと思われている方には、保護猫を選択肢に入れていただけたらうれしいです」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)