洋上風力発電を巡る汚職事件で、受託収賄と詐欺罪で起訴された衆院議員の秋本真利被告（48）＝自民党を離党＝について、東京地裁は20日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は2000万円で、即日納付された。検察側は準抗告したが、退けられた。秋本議員は東京拘置所から保釈され、約9カ月ぶりに身柄の拘束が解かれた。
起訴状によると、2019～23年、国会質問をした見返りに風力発電会社「日本風力開発」（東京都）前社長の塚脇正幸被告（64）から約7290万円の賄賂を受け取ったほか、新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとされる。【井口慎太郎】