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不起訴の元宝塚トップ 知人から2000万借り入れ「映画製作費に」

毎日新聞 2024年6月28日 14時46分

 知人女性から現金をだまし取ったとして逮捕され、不起訴になった宝塚歌劇団元トップスターの小倉輝美さん(78)が28日、東京都内で記者会見を開き、「お金は好意で振り込んでもらった。全額をハリウッド映画の製作運営費に使った」と話した。

 小倉さんは会見で、女性とは10年来の知り合いで、2019年4月に東京・台場のイタリアンレストランで会食をしたと説明。その際、「ハリウッドに行かなくてはならず、忙しくて大変」と話すと、女性から「1000万円を振り込む」と提案されたと主張した。

 記者会見に同席した小倉さんの代理人弁護士によると、女性からはその後も追加で送金があり、借り入れの総額は約2000万円に上った。借用書を書き、現在までに400万円ほどを返済しているという。

 「ハリウッド映画」の製作について、小倉さんは「コロナでストップしていたが、(製作は)継続している」と主張した。

 小倉さんは5月、この知人女性から映画製作名目で現金1000万円をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕され、その後、東京地検が不起訴処分としていた。

 本人のホームページによると、小倉さんは宝塚歌劇団に「大滝子」の芸名で所属し、1970年代に月組男役トップスターとして活躍。「ベルサイユのばら」の初演で、マリー・アントワネットの恋人のフェルゼン役を演じた。76年に退団後も、「光原エミカ」の芸名で活動を続けている。【森田采花】

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