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終電後に改札口へ来た少年 駅員が「行方不明の子」と気づき保護

毎日新聞 2024年7月3日 16時27分

 行方不明届が出されていた男子中学生を保護したとして、千葉南署は1日、JR鎌取駅(千葉市緑区)の駅員、並木祐二さん(26)に感謝状を贈った。

 同署などによると、6月7日、千葉市内の中学生が夜になっても帰宅せず、母親がメールで「友達と会ってくる」とメッセージを受け取ったが、その後、連絡が途絶えたという。同8日夜、父親が警察に通報した。

 同署が同駅の防犯カメラを調べた際、並木さんも一緒にチェックし、中学生がオレンジ色の服を着ていることを確認。同9日未明、終電後に所持金がなく改札口を訪ねてきた子どもがカメラに写っていた中学生に似ていた。昨夜、帰宅したかを尋ねたところ「帰っていない」と答えたため、並木さんは「みんな探しているから待っていて」と伝えて通報した。

 同署によると、中学生が家に帰らなかった理由は「父親に内緒でネットで買い物をして怒られるのが嫌だったから」という。

 並木さんは「深夜に少年がいたら声をかけることで助かる人がいると実感し、乗客の動向を見るのは大事だと感じた」と話した。

 感謝状を手渡した同署の加納国男署長は「少年を保護して事件・事故の発生を未然に防いだ。気に掛けていただき、ありがたい」と感謝した。【林帆南】

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