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虐待被害の両親の住所 加害者の子に誤って漏らす 熊本市

毎日新聞 2024年7月5日 19時22分

 熊本市は5日、家庭内での虐待被害を避けるために転居した両親の住所を、加害者である子(成人)に漏らすミスがあったと発表した。両親は親戚宅や民間シェルターへ避難し、その後再度転居せざるを得なくなった。市は再発防止を徹底するとしている。

 市西区保護課によると、両親は2021年3月、同居していた子による虐待から逃れるため転居。同8月、新住所を知られないよう加害者側の住民票などの交付請求を制限する「支援措置」を市に申し出た。しかし24年5月に市が生活保護に関する書類を子に送った際、誤って両親の新住所を記載していた。

 5月23日に子から「書類に知らない住所の記載がある」と申し出があり発覚。両親の住所とは気付いていないとみられたが、両親は同日から親戚宅や市があっせんした民間シェルターへ避難、6月下旬に市の費用負担で改めて転居した。両親の1人は一時恐怖で体調を崩したという。【中村敦茂】

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