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「あんこ色」のインクが即完売の人気 岡山銘菓と地元企業がコラボ

毎日新聞 2024年7月11日 11時23分

 岡山銘菓「大手まんぢゅう」のあんこ色のインクが話題になっている。7月初旬に発売されるとすぐに完売し、関係者が「予想外」と驚く人気ぶりだった。8月初旬の再販売を目指して増産が進められている。

 大手まんぢゅうは、天保8(1837)年創業の「大手饅頭(まんじゅう)伊部屋(いんべや)」(岡山市)が手がける薄皮の酒まんじゅうだ。北海道産小豆がたっぷりと詰まった優しい甘さが特徴で、地元で愛され、岡山土産としても根強い人気がある。岡山市出身の作家・内田百閒(1889~1971)の好物で、随筆で取り上げられた。

 製造したのは事務用品を販売する「クラブン」(本社・同県倉敷市)。同県美星町の星空や岡山特産のぶどう「ピオーネ」など、地元の自然や名品をイメージした約50色のインクをこれまで販売してきた。

 今回は「地元の企業と共同して新製品を」と考えた若手社員らが、岡山を代表する和菓子に目をつけた。大手饅頭伊部屋の協力で試作を重ね、大手まんぢゅうの独特な白濁した茶紫色を再現。7月初旬に同社が岡山、広島両県で展開する大型文具専門店「うさぎや」の一部店舗で販売すると、あっという間に売り切れた。

 クラブンの香西望さんは「今回の完売は予想外でとてもうれしい。今後も、地元の名品などとコラボした岡山産の新しい文具を作っていきたい」と話している。8月の再販売後は、うさぎや各店とウェブサイトで買うことができる。

 インクは1100円(税込み)。大手まんぢゅうや包装箱をストラップにしたボールペンは275円(同)。問い合わせはうさぎや岡山東店(086・271・8989)などうさぎや各店。【今東理恵】

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