「8耐」と呼ばれて親しまれるオートバイクの「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(21日決勝)を前に三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで8日、グランドスタンド前の花壇の花が植え替えられた。県立四日市農芸高農業科学科施設園芸コースの生徒21人が縦3メートル、横10メートルの花壇に自分たちで育てた赤やオレンジ、黄色のケイトウやニチニチソウのほか、鈴鹿サーキットが用意したユーフォルビアなど約1500株を「SUZUKA」「8h」の文字に三角形のチェッカーフラッグをあしらったデザインに合わせて植えた。
「8耐」に向けた花の植え替えは国内外から訪れる観客への「おもてなし」として鈴鹿サーキットが毎年、同校に依頼しているという。デザインを考案した矢野遥さん(18)は「8耐に訪れる人が可愛いと感じ、思い出に残してくれたら」と丹精込めて育てた花がレースを彩り、人々を楽しませることを心待ちにしていた。【渋谷雅也】