京都・祇園祭の山場の一つ、前祭（さきまつり）の山鉾（やまほこ）巡行が17日、京都市中心部であった。20基を超える山鉾が悠々と都大路を進み、「コンチキチン」の祇園囃子（ばやし）が夏の古都に鳴り響いた。
午前9時ごろ、長刀（なぎなた）鉾を先頭に、豪華な懸装品（けそうひん）をまとった山鉾が四条烏丸交差点（下京区）を出発した。道中、長刀鉾の稚児、西川雅基さん（11）＝市立洛央小6年＝が神の領域との結界とされる「しめ縄」を太刀で切ると、沿道から歓声が上がった。1基の山鉾の車輪が割れて立ち往生するトラブルがあった。
24日には後祭（あとまつり）の山鉾巡行が開催され、11基の山鉾が都大路を進む。【大東祐紀】