米大リーグのオールスター戦が行われた17日、4年連続で選出されたドジャース・大谷翔平選手の出身地である岩手県奥州市ではパブリックビューイング（PV）があった。ナショナル・リーグの2番・指名打者で出場した大谷選手に打席が回ると、市民らがスティックバルーンを振りながら「ゴー、ゴー翔平」と声を上げた。
市文化会館であったPVには近隣のこども園の園児たちを含む約200人が集まり、大型スクリーンの中継に見入った。三回の第2打席、先制の3点本塁打を放つと、ひときわ大きな歓声が起き、立ち上がって喜ぶファンもいた。
大谷選手がかつて所属した少年野球チーム「水沢リトルリーグ」の1年後輩で、試合の様子を見守った奥州市職員の千田俊彦さん（28）は「本塁打をと願っていましたが、本当に打ってしまうとは」と感嘆した様子だった。
奥州市の倉成淳市長は大舞台での活躍に「素晴らしくて涙が出そうだった。期待されながら、期待以上のものを出してくれるまさにスーパースター。地元の人間にとっても誇らしい」と話していた。【釣田祐喜】