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京アニ放火5年 事件跡地で追悼式 遺族やスタッフら140人参列

毎日新聞 2024年7月18日 11時1分

 36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件は18日、発生から5年を迎えた。事件が起きた第1スタジオ(京都市伏見区)の跡地では京アニ主催の追悼式が営まれ、遺族やスタッフら約140人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。

 京アニによると、式は跡地に設営されたテントで、事件発生時刻に合わせて午前10時半ごろに非公開で始まった。冒頭に黙とうをささげた後、遺族やスタッフ代表が弔辞を読み上げた。

 スタッフは「5年たった今でも、大切な仲間を亡くしたという喪失感が、変わらず胸の内にある。この5年間、私たちは真摯(しんし)にものづくりに打ち込んできた。ものづくりに真剣に向き合うことが私たちなりの弔いになると信じているからだ」などと述べた。

 参列者は献花台に花を手向け、京アニの八田英明社長が「作品をつくり続けることが皆の思いを引き継ぐことと強く胸に刻み、一歩一歩歩んできた。今後もみんなが残してくれた志を胸に、作品をつくり続け、そして届けていく」とあいさつした。

 事件は、19年7月18日午前10時半ごろ、発生。青葉真司被告(46)が第1スタジオでガソリンをまいて放火、従業員ら36人が死亡した。京都地裁は24年1月、殺人などの罪に問われた青葉被告に死刑判決を言い渡した。青葉被告は控訴している。【水谷怜央那】

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