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議場を夏休みの自習室に 中学生以上が対象 埼玉・嵐山

毎日新聞 2024年7月20日 10時30分

 埼玉県嵐山町議会は夏休み中の勉強に役立ててもらおうと、中学生以上の学生に閉会中の議場を自習の場として貸し出す取り組みを始める。同議会事務局によると、県内の市町村議会の中で、自習スペースとして議場を開放するケースはないという。

 開放するのは例年厳しい暑さに見舞われる8月上旬(1~9日、土日を除く)の午前9時~午後4時半までで、公務などでの議場利用がない時間帯。町内在住の学生が対象で予約はできず、先着順で議員席11席、町職員が座る執行者席9席の計20席を貸し出す。

 取り組みのきっかけは、同議会が3月に議会傍聴者に実施した議会についてのアンケート。「議会が開かれていない時の議場の有効活用を考えてほしい」という要望が寄せられ、4月の議会運営委員会で検討したところ、夏休みに自習室として開放したらという意見が出た。この時期は町内の図書館なども混み合うため、学生にゆっくり勉強してもらいたいとの思いもあり、実施を決めたという。

 今回は試行的に開放し、利用した学生にアンケートをして、利用期間の拡大や今後の利用方法を検討していくとしている。

 同議会事務局の担当者は「議会をより身近に感じてもらうための試みで、猛暑が続く中で、冷えている議場で勉強をしてほしい」と話した。【仲村隆】

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