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維新・吉村氏「PRを超えているかどうか」 兵庫知事のワイン問題

毎日新聞 2024年7月19日 18時29分

 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は19日、兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を内部告発された問題について言及した。

 斎藤知事は、兵庫県上郡(かみごおり)町産のワインについて「まだ飲んだことがない」などと述べ、地元の首長らに提供を求めたとされる。

 この点について、吉村氏は「おねだりなのだろうか」と疑問を呈した。19日午後、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委)の開始直後、記者団に答えた。

 吉村氏は「知事が県産品のことをよく知って、PRするのは業務の一つだと思う。それを超えているかどうか。個人の利益のためにおねだりのようなことをして、本当は嫌々渡していたのかどうか。それは分からない」などと指摘し、百条委などでの事実解明に期待した。

 斎藤知事の説明責任にも改めて言及し「知事として背景事情も含めて自分の言葉で発信すべきだ。官僚的な言い回しではなく、考えや思いをどんどん言ったらいい」と述べた。

 19日の百条委では、斎藤知事によるパワハラや贈答品の受け取りなどの疑惑を告発した元県西播磨県民局長の男性(60)が証言する予定だったが、元局長は7日に急死。元局長が残した陳述書や斎藤知事の音声データが調査資料として採用された。

 斎藤知事はこれまで「(選挙で)県民の負託を受けた」「一日一日と仕事をしっかりやっていくのが私の責任」などと辞職を否定している。

 維新は、2021年の兵庫県知事選で自民党とともに斎藤知事を推薦した。【村上正、鈴木拓也】

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