24日午前10時ごろ、千葉県の房総半島の南海上で、東海汽船の高速ジェット船「セブンアイランド愛」(約280トン)の船長から「かじが利かなくなり、自力航行が不能になった」と通報があった。第3管区海上保安本部によると、ジェット船には乗客116人と乗員5人が乗っており、けが人の情報はないという。
同保安本部によると、ジェット船は千葉県の房総半島南端の野島崎から南西に約20キロ離れた海上で漂流していた。既に海保の巡視船が現場に到着しており、伊豆大島(東京都大島町)の岡田港に向けてえい航している。
ジェット船は東京・竹芝桟橋を同日午前7時45分に出発し、伊豆諸島の式根島に午前10時5分に到着する予定だった。船内に油が漏れて油圧が低下したとみられるという。
同社によると、ジェット船から「機関故障を起こした」と同社に連絡があったのは午前9時10分ごろ。点検作業を続けたが、9時50分ごろに操船できなくなったという。【柿崎誠、宇多川はるか】