揚げパンやソフト麺――学校給食の人気メニューが味わえるランチが人気を呼んでいる。提供しているのは、給食受託事業の日本栄養給食協会（宇都宮市下岡本町）が運営するカフェ、パンデパルク南図書館店（同市雀宮町）。市立南図書館内にあり、パン類のほか、カレーやハンバーグなどの食事や飲み物、デザートを提供。図書館を訪れる人などに利用されている。
同社は栃木県内の病院や高齢者施設などを中心に小中学校の給食を受託しているほか、食品加工や農業、外食事業などに携わっている。同社の特色を生かしたメニューを提供しようと、今年2月末から「学校給食ランチ」を取り入れた。
メニューは、世代を超えて学校給食で人気の揚げパン、ソフト麺とミートソースをメインに、牛乳とフルーツ。昔懐かしいアルマイト製の食器で提供される。
注文時には、揚げパンをきなことココア味のいずれかに、飲み物を牛乳のほかカフェラテまたはいちごミルクから選ぶことができる。料金は750円。
導入以来、子供から学生やお年寄りまで、幅広い年齢層からの注文があり、6月には80食を売り上げる1番人気になった。客たちは「ソフト麺が昔と同じ味」と懐かしんだり、子どもが食器を珍しがったり世代を超えて“給食”を楽しんでいるという。
同社外食事業部の福田綾乃さん（29）は「給食ランチを食べて、それぞれの世代で給食にまつわるいろいろな思い出を話すきっかけにしてもらえれば」と話している。
営業時間は平日午前11時～午後5時、土日祝午前10時～午後5時、食事の提供は午前11時～午後4時。月曜定休(図書館に準ずる)。【松沢真美】