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トラブル続発の熊本市電 検証委が中間報告取りまとめ

毎日新聞 2024年8月1日 8時30分

 熊本市の路面電車・熊本市電の運行トラブル続発で、市交通局が設けた有識者の検証委員会が31日、27項目の短期的対策を盛り込んだ中間報告書をまとめた。熊本市電は8月1日で開業100年。この日の記念式典で安全運行を誓う。

 短期的対策は人、もの、環境、管理の4分野に整理。監督職による添乗指導強化▽ダイヤ改正による労働環境改善と研修・指導の強化▽信号の補助表示装置の設置▽安全に係る消耗品の取り換えの記録化――など27項目を並べた。うち25項目は既に実施中か実施済み。

 検証委は引き続き、年内を目標に長期的対策の取りまとめを進める。市役所で報告書を提出した吉田道雄会長は「(今回は)対症療法的な対策が中心。今後は組織的、人的側面の検証を展開する」と述べた。受け取った大西一史市長は「しっかり取り組んでいく」と応じた。

 熊本市電では1月以降、ドア開け走行や脱線事故など計10件の運行トラブルが続いている。【中村敦茂】

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