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白衣大観音に魅せられて 群馬にティアラ専門のミュージアム誕生

毎日新聞 2024年8月7日 8時30分

 ティアラ専門のミュージアムが8日、群馬県高崎市石原町の観音山にオープンする。100年以上前に海外で作られたティアラや開館を記念して制作されたオリジナルのティアラなど約50点を展示する。来館者が実際に試着することもできる。

 名称は「観音山ティアラミュージアム TARO KAMITANI」。ティアラ専門のデザイナー、紙谷太朗さん(47)が館長を務める。紙谷さんは県内にゆかりはなかったが、次男が高崎市内の中学校に進学することになり訪れた際に市内の寺院「慈眼院」の「高崎白衣大観音」(高さ41・8メートル)の姿に魅了され、以前から構想していたティアラ専門のミュージアムを近くに作ろうと思い立ったという。

 展示するアンティークのティアラは、フランスや英国などで18、19世紀に作られオークションに出品されたものを紙谷さんが収集。中には英国のデザイナーで思想家のウイリアム・モリス(1834~96年)がデザインした作品や、明治期に日本で作られたものもある。

 また、開館を記念して紙谷さんがデザインしたオリジナルティアラ「JIAI」は、高崎白衣大観音が身につけることをイメージして設計。ハスの花と葉のしずくをモチーフにステンドグラス素材を取り入れている。

 紙谷さんは「来館者にいろいろなティアラを見て、実際に身につけて身近に感じてもらいたい。近くの高崎白衣大観音もPRする施設にしたい」と話している。

 ミュージアムは木、金、土曜日の午前10時~午後6時に開館。入館は無料だが、メール(kamitanitaro@mac.com)で予約が必要。【庄司哲也】

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