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東北地方、11~12日に線状降水帯発生の恐れ 台風5号の影響で

毎日新聞 2024年8月11日 11時57分

 台風5号は、12日に太平洋側から東北地方に上陸し、横断する見通しだ。気象庁は11日夜から12日午前にかけて、青森、岩手、宮城県で、長時間にわたり雨を降らせる「線状降水帯」が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があると予測。土砂災害や河川の氾濫に対し、厳重に警戒するよう呼びかけている。

 一方、11日午後6時現在の観測で、南鳥島近海の熱帯低気圧が台風6号に変わった。時速は15キロで進路を徐々に西に変え、東北地方に近づく可能性がある。中心気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。

 台風5号は、宮城県石巻市の東南東約220キロにあり、時速10キロのゆっくりとした速さで西北西に進んでいる。中心付近の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。東北地方への上陸は、12日朝から昼前になる見通しだ。

 東北で予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、12日午後6時までに300ミリ▽13日午後6時までに200ミリ▽14日午後6時までに150ミリ――。総雨量が平年の8月1カ月分の降水量を超える記録的な大雨になる恐れがある。

 また、12日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は東北で25メートル(35メートル)、北海道で18メートル(25メートル)となっており、気象庁は暴風への警戒も求めている。

 JR東日本によると、東北、山形新幹線は12日、秋田新幹線は12、13日に、遅れが発生したり、運休したりする可能性があるという。空の便も12日は、花巻空港(岩手)や青森空港などの発着便で欠航が出る。【高島博之、奥山はるな、近藤綾加】

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