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着古したら土に返せるポロシャツ 滋賀・守山市がスポーツ大会をPR

毎日新聞 2024年8月20日 15時0分

 滋賀県守山市が来年開催の国民スポーツ大会・障害者スポーツ大会(国スポ・障スポ)など、同市が会場となるスポーツイベントをPRするロゴマークをデザインしたポロシャツを制作し、今月から市職員らが毎週木曜日に着用している。ポロシャツは土に返る素材でできており、環境学習にも役立てる。

 同市は国スポ・障スポでサッカーやバレーボールなどの会場となる他、26年開催のインターハイでは女子バレーボール、27年開催のワールドマスターズゲームズ関西ではソフトボールと軟式野球が実施される。広く市民にスポーツイベントをPRしようと、市内在住のアーティスト・速見淳毅さん(35)にロゴマークの制作を依頼。「守山」の文字と国スポ・障スポの炬火(きょか)のトーチをモチーフにデザインし、ポロシャツの胸ポケットに刻印した。

 ポロシャツには化学繊維メーカー「ピエクレックス」(野洲市大篠原)が開発した植物由来の素材を使用。人の動きで静電気の500分の1以下の微弱な電気を発生させて抗菌効果を与え、着古した後は専用の土と混ぜることで堆肥(たいひ)化できる。ワールドマスターズが閉幕する27年6月以降に回収して堆肥(たいひ)化し、市内の学校農園などで活用する予定だ。

 森中高史市長は「国スポは『持続可能な大会運営』を掲げ、自然環境に配慮した啓発グッズの作成も求められている。ポロシャツだった堆肥を学校で使い、しっかり循環させていきたい」と語った。【礒野健一】

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