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愛知の土砂崩れ 70代夫婦と30代息子が死亡 救助活動終了

毎日新聞 2024年8月29日 10時54分

 台風10号の影響に伴い、愛知県蒲郡市竹谷町の民家に土砂が流れ込み一家5人が生き埋めとなった災害で、市災害対策本部は29日、70代と30代の男性を現場から見つけたが、いずれも搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。行方不明となっていたこの家に住む父親と息子で、生き埋めとなった5人全員が見つかったとして、消防や自衛隊は救助活動を終了した。この土砂崩れによる死者は計3人となった。

 対策本部などによると、現場は土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域に指定されていない場所で、家族5人が暮らす木造2階建て住宅が、崩れた裏山の土砂に押しつぶされた。

 28日夜までに40代の娘2人と70代の母親、30代の息子の4人が見つかったが、母親と息子は搬送先の病院でその後死亡が確認され、娘2人は重軽傷を負った。さらに29日午前1時過ぎには、最後まで行方不明となっていた父親も意識不明の状態で見つかり、その後死亡が確認された。市は遺族の意向として死者の氏名を公表していない。

 国土交通省は、現場の上空からドローンで撮影した映像を茨城県つくば市の同省国土技術政策総合研究所へ送り、発生時の土砂の動きなどの分析を始めたと明らかにした。土砂崩れが起きた原因の解明を進める。【太田圭介、永海俊】

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