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「山一抗争」指名手配で時効の男性、別の名誉毀損容疑で逮捕 長崎

毎日新聞 2024年9月4日 13時6分

 39年前に指定暴力団山口組の竹中正久・4代目組長ら3人が射殺された事件に関与したとして指名手配され、その後に時効となった男性(75)が、別の名誉毀損(きそん)容疑で長崎県警に逮捕されていたことが捜査関係者への取材で判明した。

 逮捕されたのは、長崎県諫早市の無職の男性。2月下旬、長崎県松浦市内の2カ所の飲食店で、当時松浦市議だった谷口一星さん(当時37歳)について虚偽の事実を記載した複数の文書を店を通じて客に配布し、谷口さんの名誉を毀損した疑いがもたれている。県警は3日、名誉毀損事件で共謀した疑いがあるとして市内の自営業の男性(63)も逮捕した。県警は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 関係者によると、谷口さんは2月29日、市内の屋外で倒れているのが見つかり、その後に死亡が確認された。自殺とみられる。

 組長らの射殺事件は1985年1月に大阪府吹田市で発生。山口組の後継人事を巡って対立、脱退した一和会側が起こしたとされる。無職の男性は指示役で関与したとして指名手配されたが、未解決のまま、時効が成立した。その後も対立抗争が相次いで多数の死傷者を出し、一連の事件は「山一抗争」と呼ばれた。

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