12月で開業66年となる東京タワー（東京都港区）で4日、展望台の来場者数が1億9000万人を突破し、記念の式典が開かれた。1億9000万人目は、米シアトルから新婚旅行で日本を訪れたトビー・トングさん（34）とラウレン・トングさん（33）の夫婦だった。
数日前に来日した2人は、日本に10日ほど滞在するという。トビーさんの来日は2度目だが、東京タワーは2人とも初めて訪れた。節目の来場者となったことに、「東京の街並みを見ようと来ただけなので驚いた」とトビーさん。2人には、盾や東京タワーのぬいぐるみなどの記念品が贈られた。
運営会社「TOKYO TOWER」の前田伸社長は「今年は、外国人の中で米国からのお客様が最も多い。それを象徴する2人が1億9000万人目でうれしい」と話した。
東京タワーは高さ333メートルで、1958年に電波塔として開業。来場者は89年に1億人、2006年に1億5000万人を突破した。2億人にはあと4年ほどで到達する見込みという。前田社長は「訪日外国人客の目的地に東京タワーが選ばれるようにハード、ソフト両面を整えたい」と語った。【小林遥】