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死亡事故の認可外託児所 市が6月に改善勧告 和歌山・田辺

毎日新聞 2024年9月5日 21時53分

 和歌山県田辺市の認可外保育施設「託児所めぐみ」(休園)で2023年7月、生後5カ月の女児が意識不明の状態となり、病院搬送後に死亡した問題で、市が施設に対し、保育者の配置基準を守るよう再三指導していたことが明らかになった。24年6月には児童福祉法に基づく改善を勧告。ずさんな保育が繰り返されていた可能性がある。

 亡くなったのは、大阪府泉大津市の柴尾心都(こと)ちゃん。県警の司法解剖の結果、死因は窒息とみられることが判明した。寝返りでうつぶせになった際に窒息した疑いがあり、県警が業務上過失致死容疑を視野に捜査している。

 心都ちゃんの死亡を受け、田辺市は5月に施設を立ち入り調査。死亡当時、施設代表の女性保育士が国の基準に反して1人で複数の乳幼児を見ていたことを確認し、改善勧告に至った。市によると、13~15年度にも人員配置を巡って行政指導した記録が残っていたという。国は基準で複数の乳幼児を預かる場合、2人以上の保育者を確保するよう定めている。【駒木智一】

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