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悠仁さま18歳 民法改正で慣例と異なる対応を迫られた宮内庁

毎日新聞 2024年9月6日 0時2分

 成年を迎えられた秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さまは高校3年生で、大学進学を控える。民法改正で18歳に成人年齢が引き下げられ、宮内庁は慣例とは異なる対応を迫られた。

 皇室では、男性皇族が成年になると皇居・宮殿で冠を初めて着用する「加冠の儀」などの儀式がある。最高位の勲章「大勲位菊花大綬章」も授与される。

 20歳で成年皇族になった天皇陛下や秋篠宮さまは誕生日前に記者会見し、当日に成年式や勲章授与が行われた。大学在学中ながら公的活動が増え、天皇誕生日や新年を祝う一般参賀、宮中晩さん会などに参加した。

 男性皇族の成人は1985年の秋篠宮さま以来で、今回はその時とは状況が異なる。宮内庁は2023年8月、成年式は高校卒業後になると公表。24年3月、幹部が記者会見で「進学に向けての勉学に励まれる大切な時期」と学業優先の事情を改めて説明した。

 皇居での行事に臨む際に着用が必要な勲章授与だけを先に行い、学業に支障のない範囲で行事に参加することも検討された。だが、成年式と同時に勲章授与を行う慣例通り、授与も卒業後になることが決まった。

 女性皇族は「加冠の儀」などの成年式はなく、贈られる勲章も違う。天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは21年12月に20歳で成人し、大学生活を考慮して直後の日曜に勲章授与や祝賀行事に臨んだ。記者会見は春休み中の22年3月に行った。【山田奈緒】

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