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関東大震災後の朝鮮人虐殺、101年の追悼 犠牲者名読み上げ

毎日新聞 2024年9月7日 16時48分

 関東大震災(1923年9月1日)後に神奈川県内で流言をきっかけに虐殺された朝鮮人を追悼する会が7日、横浜市西区の市営久保山墓地の朝鮮人慰霊碑前で開かれた。昨年初公開された県調査に記載された犠牲者145人の名や殺害状況などが「氏名不詳」分を含め読み上げられた。市内在住の在日コリアンラッパー、FUNIさん(41)は、差別や歴史修正主義を批判する新曲を歌い、虐殺について「自分の問題として考えて」と呼びかけた。

 追悼会は市民団体「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」が主催。大震災から2カ月半後にまとめられた県内犠牲者調査を公表した山本すみ子共同代表(85)は「死すら隠蔽(いんぺい)された、犠牲になった人たちに会いに行く」とあいさつ。真相究明の調査を続けると強調した。

 会では市内に住む在日3世の曺和仙さんが追悼の舞を舞い、神奈川朝鮮中高級学校の生徒らが合唱。男子生徒は「虐殺を忘れまいとする人がいることに感動した」と話した。福島瑞穂参院議員も出席し犠牲者に花を手向けた。

 参加者らは市に真相究明や追悼式への市長の出席か追悼文の送付、差別禁止条例の制定などを求めた。↵

 主催者側などによると、会の終わりごろに男性が参加者にどんぶりを投げつけ、破片で東京都在住の60代男性が左ほおに軽傷を負った。理由について「音楽がうるさかったから」などと話したという。

【和田浩明】

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