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「粋が生きる」新将棋会館「棋の音」完成 公式対局は年明けから

毎日新聞 2024年9月8日 10時30分

 日本将棋連盟の創立100周年に当たる8日、東京都渋谷区の新将棋会館が現在の将棋会館からJR千駄ケ谷駅に約300メートル近付いた地に完成した。不動産大手のヒューリックが建設した「ヒューリック将棋会館千駄ケ谷ビル」(地上4階地下1階、敷地面積4529平方メートル)の1階部分2460平方メートルに入居する。10月1日に道場やカフェ、売店を一体化した「棋の音(きのね)」がオープンし、公式戦の対局は年明けから新会館を舞台に繰り広げられ、移転が完了する。

 8日は午前10時半から羽生善治会長やヒューリックの西浦三郎会長、藤井聡太名人らが参加するお披露目会が行われ、午後2時から関係者とともに記念式典、午後6時からファンを交えた「祝う会」が予定されている。

 将棋連盟によると、新将棋会館は「粋が生きる」という意味を込めた「粋いき」を目指して設計された。21畳の特別対局室、二つの椅子対局室を含む11の対局室を備え、対局室は現会館の8室より3室増える。

 「棋の音」のカフェはタイトル戦で提供される「勝負めし」の定番でもあるカレー、コーヒー好きの佐藤康光九段が選んだ通称「康光ブレンド」のコーヒー、月替わりで棋士の写真をプリントしたカプチーノなどを用意する。

 将棋道場は、営業時間を現状の午前10時~午後6時から午後9時まで延長するのに伴い、1日券の料金を引き上げる。平日1000~1500円、土日祝日1500~2500円(現行平日600~1200円、土日祝日900~1800円)。【丸山進】

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