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「死を無駄にしないで」遺族が愛知署で講演 母子4人殺害から20年

毎日新聞 2024年9月10日 6時45分

 愛知県豊明市で2004年に加藤利代さん(当時38歳)ら母子4人が殺害され、自宅が放火された事件は9日、未解決のまま発生から20年がたった。利代さんの姉、天海としさん(62)は県警愛知署で講演し「生きていた命があったことを忘れずにいてほしい」と呼びかけた。

 講演には署員ら約100人が参加。天海さんは、利代さんや子どもたちの人柄や思い出を語り「犯人を検挙できるのは警察官の方たちだけ。4人の死が無駄にならないようにしてほしい」と訴えた。その上で、大切な人たちを失った経験から「今そばにいる大切な人、家族を大切にしてほしい」と話した。

 事件は04年9月9日早朝に発生。利代さん、長男佑基さん(当時15歳)、長女里奈さん(同13歳)、次男正悟さん(同9歳)が他殺体で見つかった。県警は殺人と現住建造物等放火の容疑で捜査を続けている。情報は、愛知署特別捜査本部(0561・39・0110)まで。【塚本紘平】

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