警察犬ブラッキー号お手柄　12分で不明者発見、枕カバーのにおいで

　和歌山県九度山町の山中で行方不明になった70代の男性を発見したとして、橋本署は12日、県警察嘱託警察犬「ブラッキー号」（シェパード、雌8歳）と指導手の田倉成幸さん（74）に感謝状を贈呈した。

　同署などによると、田倉さんとブラッキー号は8月19日午後2時半ごろ、男性の自転車や財布などが散らばった同町河根の川沿いに到着。ブラッキー号は男性の枕カバーのにおいを手がかりに捜索を始めると、急な斜面をぐんぐん登ったという。田倉さんが男性の名前を呼ぶと本人から返事があり、捜索開始から12分後に発見した。

　ブラッキー号は2017年1月から嘱託警察犬として活動し、行方不明者の捜索などで年に4、5回ほど出動しているという。田倉さんは「男性を見つけて、ほっとした。普段からいろいろ訓練している成果が出て良かった」と話した。