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燃料デブリ取り出し装置に異常、カメラ映像映らず 福島第1原発

毎日新聞 2024年9月17日 16時51分

 東京電力は17日、福島第1原発で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の初回収に向けた試験取り出し作業を中断したと発表した。遠隔操作室のモニターに、取り出しに使う装置先端のカメラの映像が映らなくなったという。

 東電は10日から福島第1原発2号機に釣りざお式の取り出し装置を格納容器内に押し込み、14日以降はデブリをつかむ作業に向けて現場確認を進めていた。東電によると、17日に取り出し装置の動作確認などをしていたところ、遠隔操作室のモニターに適切に映像が送られていないことが分かった。原因は不明だという。

 東電は8月22日に試験取り出しに着手する予定だったが、装置を押し込むパイプの接続ミスが判明し、作業を中断。作業手順を見直した上で約3週間遅れの今月10日に再開した。再開当初は、デブリをつかむまでに約1週間、つかんでから取り出すまでに約1週間の計2週間かかる見通しを示していた。【木許はるみ】

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