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中秋の名月、空の安全見守る 福岡空港の新管制塔 優しく照らす

毎日新聞 2024年9月17日 19時22分

 残暑が厳しい中で迎えた旧暦の「中秋」にあたる17日、九州の空の玄関口、福岡空港(福岡市)の上空には月が輝き、来月末に完成する新しい管制塔をほのかに照らした。

 国土交通省福岡空港事務所によると、新管制塔は高さ94・24メートルと国内では羽田空港(115・7メートル)に次ぐ2番目の高さ。増設中の2本目の滑走路と現在の滑走路は約210メートルしか離れておらず、既存の管制塔ではどちらに着陸するか視認しづらいため、より高い管制塔が必要となった。12月ごろから運用を開始する見通し。

 2024年は1月に羽田空港で航空機同士の衝突事故があり、福岡空港でも5月に航空機が滑走路手前の停止線を許可前に越えるトラブルが起きた。月に照らされた新たな管制塔のシルエットが、空の安全を守る灯台のように見えた。【吉田航太】

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