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元最高裁判事・園部逸夫さん死去 95歳 行政法や皇室制度を研究

毎日新聞 2024年9月18日 18時35分

 元最高裁判事で、行政法や皇室制度の研究で知られた弁護士、園部逸夫(そのべ・いつお)さんが13日、死去した。95歳。通夜は19日午後6時、葬儀は20日午前10時、東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場。喪主は次男正夫(まさお)さん。

 日本統治時代の朝鮮に生まれ、旧制台北高校などを経て京都大法学部を卒業。東京地裁判事、東京高裁判事、筑波大教授などを歴任し、1989~99年に最高裁判事を務めた。

 小泉純一郎政権時代の2005年に議論が行われた「皇室典範に関する有識者会議」では座長代理を務め、女性・女系天皇を容認する報告書をまとめた。上皇さまの天皇退位にあたって安倍晋三政権が16年に設けた有識者会議では、ヒアリング対象として特別立法による退位を容認する意見を述べた。

 個人情報保護の基本法制定に向けて政府が00年に設置した専門委員会では委員長を務め、個人情報保護法案の下敷きになる大綱を取りまとめた。02年には外務省参与(監察・査察担当)として、北方四島人道支援事業を巡る鈴木宗男氏の疑惑調査を指揮した。

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