埼玉県桶川市は、市内の名所やイベント会場などで小野克典市長が「かくれんぼ」する動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開している。動画を通じて市に愛着を持ってもらうのが狙い。市秘書広報課の担当者は「ゲーム感覚で気軽に視聴してもらい、動画で取り上げたスポットなどに興味を持ってもらえれば」と話している。
25日現在で公開している動画は3本で、いずれも約2分。動画の途中で、画面内のどこかに隠れている小野市長を制限時間内に見つけるコーナーを設けている。撮影や編集は全て同課の職員が行ったという。
6月に第1弾として配信したのは、全国でも珍しい校内に水族館がある県立桶川西高校。「ハートフル桶西水族館」の名称で一般公開しており、今年で開館20周年を迎えた。動画では、世界各国の魚や爬虫（はちゅう）類など約50種類、約800匹が展示されている様子を紹介している。
第2弾では、市の人気イベント「べに花まつり」の会場となる花畑を紹介。江戸時代に紅花の生産地として栄え、現在も紅花をシンボルとしたまちづくりに取り組んでいることから、撮影スポットに選んだ。
第3弾では夏の風物詩「桶川祇園祭」を取り上げ、みこしや山車が市内を練り歩く様子を撮影した。
市は11月の「桶川市民まつり」などをテーマにした動画の公開も予定している。今後は、市ゆかりの著名人に「かくれんぼ」に参加してもらうことも検討しているという。【加藤佑輔】