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ガザ停戦を祈る600本の明かり 侵攻1年を前に東京・増上寺で集会

毎日新聞 2024年10月5日 20時8分

 パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まってから7日で1年を迎えるのを前に、キャンドルをともし平和を祈るイベントが5日、東京都港区芝公園4の増上寺で開かれた。非営利組織(NPO)など6団体による実行委員会が主催し、約200人が集まった。

 境内にはLEDライトを使ったろうそく600本が並べられ、明かりがともされると「GAZA」の文字が浮かび上がった。その後、犠牲者をしのんで1分間の黙とうが行われた。

 実行委によると、9月30日現在でガザ地区では少なくとも4万1615人が死亡し、9万6359人が負傷、1万人以上が行方不明になっている。

 目黒区から来た会社員の男性(65)は「日本では『政治的な話』と敬遠されがちだが、この1年間で多くの人が殺されている。日本でも危機感が共有されてほしい」と話した。

 一方、同寺ではキャンドル点灯前に報告会も開かれた。ガザ地区の難民キャンプで育ったカナダ系パレスチナ人のイゼルディン・アブラエーシュ医師は「人が作った悲劇で、大量破壊、大量飢餓、大量の苦しみが生まれている。とにかく停戦の必要性を広めてほしい」と訴えた。

 また、NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」の手島正之さんは「ガザの現実を知って関心を持ち続けてほしい」と呼びかけた。【平塚雄太】

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