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ノーベル物理学賞に「AI生みの親」 ヒントン氏ら2人

毎日新聞 2024年10月8日 18時58分

 スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2024年のノーベル物理学賞を米プリンストン大のジョン・ホップフィールド名誉教授(91)とカナダ・トロント大のジェフリー・ヒントン名誉教授(76)の2氏に授与すると発表した。授賞理由は「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的な発明」。

 2氏が基礎を築いた「人工ニューラルネットワーク」は、脳の神経細胞を刺激が伝わる仕組みをヒントに、コンピューター内に情報処理のネットワークを構築したもの。これを使って人工知能(AI)を学習させる手法は、2010年代にAIの爆発的な能力向上をもたらした深層学習(ディープラーニング)につながり、画像認識や対話型AIなど多くの場面で利用されるようになった。

 同アカデミーは授賞の決定理由で「研究はすでに大きな利益をもたらしている。物理学では、新素材開発など幅広い分野で人工ニューラルネットワークを使っている」と2氏の功績を称賛した。

 授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれ、賞金1100万スウェーデンクローナ(約1億6000万円)が贈られる。

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