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愛知県警が強盗対策の講習会 インターホンで実演「身分証見せて」

毎日新聞 2024年11月1日 10時4分

 首都圏を中心に強盗事件が相次いでいることを受け、愛知県警は10月31日、地域住民対象の防犯講習会を開いた。県内では「不審な業者が訪問してきた」などの相談や110番が増え、一連の事件でも犯行グループがリフォーム業者などを装い下見しているとみられることから、県警は警戒を強めている。【田中理知】

 名古屋市千種区の一般住宅を借りて、上野学区連絡協議会のメンバーを対象に実施した。県警生活安全総務課の花木佑介係長は、SNS(ネット交流サービス)で家族が自宅にいる時間帯を発信しないなど「狙われない対策」を伝えた上で、窓ガラスの強化など設備面の対策を説明した。

 宅配業者を装って侵入する例もあることから、警察官がインターホンや玄関先での対応方法を実演した。住人役がインターホン越しに「身分証を見せて。誰からの、どんな荷物か教えて」と問い詰めると、犯人役が「出直します」と引き下がる場面もあった。

 花木係長は、自宅に侵入された場合に備えて「外に逃げ出せる経路や、室内で身をひそめられる場所も確認しておいてほしい」とアドバイスを送った。

 参加した西城峻さん(83)は、個人情報を聞き出そうとする不用品買い取り業者からの電話が自宅にあったといい「ドアをすぐに開けないなどの注意点を参考にして、近隣の人たちにも広めたい」と話していた。

 首都圏を中心に相次ぐ一連の事件では「闇バイト」に応募した実行役らが加担していたことも明らかになっている。同課の鈴木一春課長補佐は「闇バイトは簡単には抜け出せない。警察が保護する動きもあるので、悩んでいる人は相談してほしい」と呼び掛けた。

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